炭鉱のカタリヤ鳴き疲れる
カタリヤも疲れてきたようです
ここ最近の急騰急落で二番底だとかバブルだとか言いながら日々の値動きに一喜一憂する酔っ払いがいます。時間があるときは楽しいのですが忙しくて買おうとしたタイミングで買えないとイラついたりしてるみたいです。でもそれって長期投資のリターンに影響あるの?どうやら暴落おじさんも鳴き疲れてきたみたいなのでデータを見て下さい。
SP500の株価
まずはおなじみのS&P500を1949年からのロングスパンでドーン!
(データはyahoo financeより いつもありがとうございます)
相変わらずほれぼれする伸び。
保有期間とSP500のリターン
続いてある時の株価を数年前の株価で割った値(リターン)をドーン!
全ての期間において保有年数が長いほどリターンが高い(グラフの上にいる)傾向ですね。また2000年を終わりとするリターンが各保有期間で突出しています。なにがリターンを決めるのかまとめると
- どれだけ長い期間保有し続けたか
- いつやめるか(出口戦略)
長期投資において複利が効いてくる後半の動きがリターンへの影響が大きのは当然と言えば当然ですね。 逆に言えば複利の効いていない初めの買値はリターンに与える影響は限定的と言えるでしょう。
データの代表値をのせときます。
30年やれば平均9倍のリターンですね。標準偏差σが約3.3なので2σ(約95%)で3倍~12倍程度のリターンに収まることが分かります。MAX19倍なら500万ちょいで億れます。あと15年を超えると最低でも1.16倍とありますので短くてもこの位はホールドする気持ちが必要です。
Symbols | 1Y_return | 10Y_return | 15Y_return | 20Y_return | 30Y_return |
---|---|---|---|---|---|
count | 496.000000 | 496.000000 | 496.000000 | 496.000000 | 496.000000 |
mean | 1.098701 | 2.269271 | 3.266940 | 4.704579 | 8.993354 |
std | 0.155638 | 0.922052 | 1.812958 | 2.870925 | 3.277527 |
min | 0.574912 | 0.590737 | 1.160407 | 1.576886 | 4.154259 |
25% | 1.023763 | 1.586120 | 1.727623 | 2.670269 | 6.094259 |
50% | 1.113543 | 2.212041 | 2.818235 | 3.683714 | 8.766774 |
75% | 1.200213 | 2.902726 | 4.112369 | 6.100550 | 11.120015 |
max | 1.526386 | 4.654477 | 9.140902 | 14.192508 | 19.453632 |
まとめ
長期運用のリターンからわかること
- いつ買うかは長期リターンに影響小
- いつやめるか(出口戦略)は長期リターンに影響大
- どれだけ長い期間保有し続けたかは長期リターンに影響大
- SP500を15年以上ホールドであればどこで買っても負けたデータはない
- SP500で億りたい人は500万30年が最低条件(MAX約20倍)
長期投資家の心得
- いつ買うかよりいつまで持つか
- 保有期間が長くなるにつれ運用を保守的にしないとリターンがばらつく
- 15年以上使わないお金はさっさと投資(要メンタル)
結論月並みですんません。でもでも15年以上使わないお金ってなかなか算出が難しく、メンタルについても戻るとわかっていても怖いですよね(嘘でもウンと言って)。この辺については改めて検証していきます。個人的にはシャープレシオが鍵を握っていると思っています。
補足
2000年代の20年のリターンが下がっていますがこれは1990年前後からのビックウェーブを取りこぼしつつあることが原因です(株価チャートではわかりづらいかもしれませんが元が安いので倍率が高い)。あと10年すれば30年のリターンも同様になる可能性が高いです。それほど1990前後からの上昇は大きいものだったようです。ビックウェーブ来ない場合20年で2~3倍、30年で7~8倍程度がいい所だと思います。よって長期投資家なら気づかぬうちに達成してると思いますが最後にこっそりもう一つリターンの要因を追加。
・ビックウェーブにしっかりのる(来ることを祈る)
長文・駄文最後までお付き合い頂きありがとうございます。
至らぬ部分は酔っ払いの戯言とご容赦頂けると幸いです。
また飲んで聞かれてないのにカタリヤより